“面白い話”って、どんな話なのでしょう?
私は営業マンです。
会社勤めも長くなってくると、部下や後輩を前にして話す機会が増えてきます。
時には少人数で会話を重ねることもあります。
場が盛り上がらず、“すべっている感”に襲われる場面も経験しています。
はっきり「今日の話は面白くなかった!」と、言われたこともあります。
あなたは、こんな経験はありませんか。
誰かと話をしていて、
「場を盛り上げたいのにスベってしまう」
「話題を振っても会話が弾まない」
こんな状況が繰り返されると、自信をなくしてしまいますよね。
でも心配は無用です。
いつも面白おかしく話しができる術は、もって生まれた才能ではありません。
コツさえ押さえれば、誰でも“印象に残る話し方”ができるようになります。
面白い話とは?それは「意外性」と「共感」です
面白い話には2つの共通点があります。
・意外性がある
ちょっとしたオチがついていたり、「そうきたか!」と思わせる展開にする
・共感
「あるある!」と感じさせる内容を持つ
例えば、
「今朝、急いでいたので左右違う靴を履いて出勤していたんです。昼まで気づかなかったんですよ!(笑)。」
これは“ちょっとした失敗談”なんですが、共感しやすい話ですね。
「そんなことある?」という意外性もありますよね。
話しの上手な人は、“どこか変”や“ちょっと間抜けな話”をさらっと出すのが上手です。
結論を先に話し、聞き手の集中力をつかんでしまおう!
面白くない話の原因のひとつが、「何の話か?よくわからない!」です。
例えば、
「この前ね、朝起きてバタバタした日があってね・・・・・それから家を出てからね・・・・・」などと前置きが長い話です。
前置きが長い話は、聞き手側は途中で飽きてしまいます。
では、どうすればいいのでしょう?
例えば、
「この前、左右違う靴で出勤してしまったんですよ(笑)。実は、朝からこんなことがあってね・・・・・」このように結論から先に入ると、聞き手は「ほう!何でそうなったの?」と自然に興味を持ってくれます。
面白い話は、最初の10秒が勝負です。
「つかみはOK!」と云ったところでしょうか!
“三つにまとめる”と話が整理され印象に残る!
長々と話されると印象に残りにくいです。
三つに分けられた話の方が聞きやすく、頭に残りやすくなります。
例えば、
「今日、すごく運が悪くて、電車は遅れるし、傘は壊れてしまうし、財布も落としかけて、もう朝からヘトヘトでしたよ(笑)」
このように出来事を三つに分けて話をすると、テンポ良くリズミカルな話になってきます。
この「リズムを整える」ことで話の土台が出来上がります。
“自分の失敗談・弱点”をちょっとだけ出してみる!
「話が面白い人」は話術に長けているのではなくて、自分のダメなところをサラッと話せる人であったりします。
人は「完璧な人」より、「ちょっと抜けてる人」や「共感できる人」に心を開きやすいからです。
例えば、
「人前で話すのが苦手なのに、チームリーダーになってしまったんですよ。毎日、朝のミーティングで地味に緊張しています!」
このように、自分の“がんばってる感”や“苦手なこと”をサラッと話せる人には、聞き手も安心感を覚えてしまいます。
無理に笑いをとろうとするよりも、「自分の人間味をちょっとだけ見せる」方が信頼と好印象につながります。
話の面白さは「センス」ではなく「サービス精神」!
“話しが面白い人”には話している時に“ある共通点”があります。
それは、話を「相手のために届けている」という想いがあります。
・オチを早めに伝えて聞き手を安心させる
・ダラダラと長く話さない
・共感しやすい話題を選ぶ
・自分の失敗談を笑いにしてしまう
これらはすべて聞き手への気配りです。
あなたが「面白く話せない・・・・・」と悩むそのデリカシーこそが、“話し上手”の資質です。
ちょっとしたコツを抑えるだけで、あなたの話はしっかりと伝わるようになります。
「話の面白さ」は磨かれていく!
話しがうまくできないことを恥ずかしく思う必要はありません。
“面白い話をできるように!”と想う姿勢は、それだけで相手への思いやりなのです。
・結論から話す
・三つでまとめる
・自分の失敗をあえて話す
この三つを意識するだけで、あなたの話はぐっと聞きやすくなり、印象に残るようになります。
面白く話そうとする頑張るあなたは、すでに魅力的な人なのです。
その人柄を少しずつ伝わる言葉に置き換えていけば、周囲の人との距離は自然に縮まっていきます。
焦る必要はありません。
会話を楽しみながら、「伝える力」を磨いていきましょう。