私は長年営業職に就いています。
今でも訪問先で会話が途切れてしまう経験をします。
中でも、こちらからの話題に全く反応を示さない相手だと、思わず焦ってしまいます。
この沈黙の間が訪れた時、頭の中は次の話題を探す作業で混乱してしまいます。
あなたは仕事でも、プライベートでも、会話が途切れてしまった経験はありませんか。
「何を話していてもすぐ沈黙が訪れる!」
「何を話せばいいのかわからない!」
会話が続かない場面になると、不安になりますよね。
人はさまざまで、どんな話題にでも興味をもって聞いてくれる人ばかりではありません。
必要な話題以外には関心は示さず、積極的に会話しようとしない人もいるのです。
そのような壁をどう乗り超えるか、どうすれば自然な会話につなげることができるか、考えてみます。
「会話が続かない沈黙」を怖いと思う人ほど、会話のセンスがある?
会話が続かない、話しが弾まない、このような場面に訪れる沈黙の間は、誰でも不安になるものです。
「こんな話題には興味ないのかな~?」
「何か気まずいことでも言ったかな~?」
心配になってきます。
見方を変えれば、それはあなたの相手への配慮だと思います。
優しいあなたの感性なのです。
「場違いなことを言って嫌われたくない」
「変なことを言って不快な思いをされたら困る」と考えているからこそ、話題を慎重に選ぼうとしているのですから。
とはいえ、無理をせず、自然な会話を続けられるコツがあれば知りたいものです。
そのコツを3つ紹介します。
無理に話題を変えずに、聞き返す勇気が大事です
会話が途切れそうになったら、多くの人は別の話題を探そうとします。
そうそう話題を変えられても、話し相手は戸惑うだけです。
会話を上手につなげる人は、話しを戻すことに長けています。
「最近、忙しくて寝不足気味で・・・・・」
「えっ、それは大変そうですね。どうしてそんなに忙しくなったんですか?」
こんな具合に、相手の話しから出た話題を「掘り下げる」形で返してあげると、相手も自然と会話に乗ってきやすくなります。
コツは、相手の発言に含まれる「気になる言葉」に反応します。
「それってどういうことなんでしょう?」聞き返す勇気を持てばいいのです。
会話が自然につながります。
相手の喋りたい気持ちを引き出す「5W1H質問」
会話を続けるための基本は、相手が話したくなる質問を投げかけるのです。
意識して活用できるのが、5W1H質問です。
そう、あなたも知っているWhen、Where、Who、What、Why、Howを活用する質問です。
・いつからそれを始めたんですか?(When)
・どこで見つけたんですか?(Where)
・誰と行ったんですか?(Who)
・どうやってやるんですか?(How)
こんな具合に5W1H質問を上手に使うと、相手の話しは自然に深まり、会話が派生していきます。
あなたは話しを聞きながら、ほんの少しだけ質問を投げかけると会話が続くようになります。
思わず視線をそらしてしまうような、沈黙の間に悩まされることはなくなります。
コツは、話題を広げてしまうより、話題を深める意識に切り替えましょう。
無理に喋らなくても大丈夫です!「沈黙を会話の一部」と考えましょう
「沈黙の間が苦手」、「沈黙が怖い」という気持ちは誰しもあります。
とはいえ、会話では沈黙は失敗ではありません。
沈黙の間を自然に受け止めることができる人は、落ち着きのある人、安心感がある人、と思ってもらえます。
沈黙の間は、相手が何かを考えている時、あなた自身も言葉を探している時、のような時でしょう。会話の途中で、「ちょっと静かになる時間」があっても心配ありません。
ニコッと笑顔で一呼吸置くだけでも、その場の雰囲気は和らぎます。
「ちょっと静かになってしまいましたね~」と一呼吸置いて、出されたお茶などいただけばいいのです。
その場の空気感も変わり、「この人となら無理して喋らくなくてもいいようだな」と相手に安心感を持ってもらえます。
会話に特別な技術は必要ありません!雰囲気づくりです!
上手に話そう、面白いことを言わなければ、などと意識すればするほどプレッシャーになります。お互い無理なく自然体で言葉のキャッチボールができる、距離感づくりと理解しましょう。
相手に話してもらう、という意識があれば大丈夫です。
あなたがたくさん喋らなくても、会話は立派に成立するものです。
・話しを戻して、相手の気になる言葉に反応する(掘り下げる)
・5W1H質問で自然に会話が広がっていく
・沈黙も自然に受け止め味方につける
この三つのコツを意識していけば、会話が続かない悩みは解消されます。
完璧に話そう、などと思わなくてもいいのです。
聞く力、質問力、間の取り方、が少しずつ身に付いてきます。
「あなたとの会話は心地良い!」と思われる人になっていきます。
少しずつ慣れていきましょう!