営業職という職種柄、多くの方と出会います。
初対面の場合は、名刺を渡し挨拶だけで終わってしまう場面も少なくありません。それでも、縁あって訪問を繰り返すようになると、少しずつですが会話もできるようになってきます。
商談を具体化するには、そのための得意先の情報が必要になってきます。
情報は担当者との人間関係が出来ていないと知り得ることはできません。
繰り返す訪問で雑談を交えながら会話を重ね、人間関係を作りたいですね。
雑談力が人間関係の土台を作るのですから。
「雑談では何を話せばいいか分からない」は、実は強みになります!
「雑談が苦手」と感じる人の多くは、「話すこと」に意識を向けすぎてしまいます。
私は営業職として未だ経験が十分でない頃、訪問先では雑談を交える余裕はありませんでした。
訪問目的を伝え、一方的な商品説明だけで終わっていたのです。
面談中の会話が途切れる「沈黙の間」が怖かったのですね。
思うように成果も上がらず苦しんでいた時期でしたね、雑談の効果を知るまでは。
意外にも、実は会話がうまい人は聞き上手な人なんです。
自分が話すよりも、相手に気持ちよく話してもらえる人のほうが、圧倒的に好かれます。
この記事では、聞き上手になるためのコツを3つ紹介します。
「うなずき」と「相づち」で会話の良い空気感をつくる
話している時、相手が無表情だったり反応がなかったら不安になりますよね。
それは誰でも同じでしょう。
そこで取り入れたいのが、「うなずき」と「あいづち」です。
・「お~!なるほど~」
・「へぇ~!そうなんですね」
・「それって〇〇〇ってことですか?」
などと一言あるだけで、相手は「話を聞いてくれている!」と心地よくなります。
さらに、「あなたの話、理解していますよ!」とうなずいたり、「そうです!そうです!」と軽く繰り返すだけでも、話し相手に安心感をもってもらえます。
相づちは、「言葉」と「表情」のセットになっているのがポイントですよ。
うなずくだけでも効果は抜群です。
「オウム返し」で会話が自然につながります
会話を続けるのが苦手、という人にオススメするのは「オウム返し」です。
こんな具合です。
「昨日、子供と一緒に公園に行ったんですよ」と言われたら、すかさず「公園に行かれたんですか~いいですね!」と返します。
これだけで相手は「ちゃんと話を聞いてくれている」と感じ、話を続けやすくなります。
オウム返しの効果です。
・相手が話したことを受け止める「共感」が伝わります
・自然に会話が続くようになります
・自分で話題を考えなくても会話が弾みます
オウム返しに感情をプラスするところがポイントです。
より会話が深まります。
・「それって楽しそうですね!」
・「それはちょっとたいへんそうですね・・・・・」などの一言を加えると、信頼関係が強まります。
「共感の一言」でより信頼が深まります
相手の話に対して、共感を込めた一言を加えると信頼関係が強まります。
こんな具合です。
・「わかりますね~、それ私も感じたことがあります!」
・「それって、つらかったですね~」
・「楽しそうですね!私もそんな経験してみたいです!」
こうした共感のフレーズは、相手の感情を「受け取りましたよ!」のサインになります。
「共感の一言」効果です。
逆に、会話がぎこちなくなるのは、「この人に話しても大丈夫かな?」と不安を与えてしまう時です。
「共感の一言」を添えることで、「もっと話してもいいんだな~」と安心してもらえます。
ついつい自分の話をしたくなりがちですが、グッと我慢して「相手の話に一言添える」に徹すれば、聞き上手の極意を身に付けることができます。
聞き上手になると、なぜ良好な人間関係を築けるのでしょう?
人は、あなたが考えている以上に「話を聞いて欲しい」と思っているのです。
聞き上手になると、
・相手から「話しやすい人だな~」思ってもらえます
・仕事では相談や報告が増え、良質なコミュニケーションがとれるようになります
・プライベートでは信頼が深まります
・恋愛では「この人といると安心できる」と思ってもらえます
話すことが得意でなくてもいいのです。
聞くことに集中すれば、相手との間に心地よい空気感が漂い始めます。
人間関係を作る土台が出来上がります。
沈黙は怖くない!「聞く」ができれば会話は苦手ではなくなります!
「会話を盛り上げなくては!」と意気込むほど、気の利いた言葉などは出てこないものです。
「相手が話しやすい場にすれば」、自分は頑張って喋らなくてもいいのです。
相手の話を聞いているだけで会話は十分成り立つものです。