≪雑談も必要なんだぁ~!≫
私は営業マンです。
大学卒業後、社会人になってから営業職が
続いています。
新人の頃は、経験が浅いこともあって
お客様との会話に余裕がありませんでした。
雰囲気を和らげることなどできるはずがありません。
私にできることは、お客様に元気よく商品を
説明することだけでした。
それで売れるものだと考えていました。
理路整然と話をすれば、人間関係も築ける
ものだと思っていました。
お客様にプレゼンするようになっても、
カタログに書いてある内容を覚えて、
元気よく伝えようと頑張って喋っていました。
ところが、なかなか買ってはもらえません。
気づいていなかったんです。
「信頼関係もできていないのに買って
もらえるはずがない」ことを。
ある時、ひょんなことからFMラジオの電話
インタビューを受けることになってしまいました。
会社のホームページに掲載されていた販売商品が、
その時の放送内容と関連があったからなんですが・・・・・
どんなことを聞かれるのか、内心ドキドキ
しながら受話器をもって質問を待っていました。
すると、本題ではなく私の名前の由来から
インタビューが始まりました。
後日、そのテープが送られてきたのですが、
聞いてみると最初の1~2分は本題と絡めた
雑談です。
プロのアナウンサーとはいえ、顔も合わせて
いないのに雰囲気が和らいだ会話にしてしまう
技術は凄いですね。
「なるほど!会話の最初に、このように雑談
をまじえるとスムーズにいくのか!」と
感心させられました。
落語の「まくら」と同じですね。
≪雑談が必要な時と不要な時≫
雑談が威力を発揮するのは先の例のように、
インタビューが会話の目的だったり、
初めて訪問する営業先などでの場面です。
初めて参加したセミナーや交流会などで隣の
人と会話をする時など、雑談は役に立つもの
です。それが縁で個人的な付き合いや、
ビジネスが始まったりします。
逆に、会議やミーティングなどでは歓迎され
ません。報告や、連絡が伴う場面ですから
当然のことです。
今後の計画や行動を決める場面ですから
不要ですね。
ましてやプライベートなことなどは持ち
込んではいけません。
≪コミュニケーションと雑談≫
あらためて雑談と言われても、無駄、意味の
ないものと思う人が多いかもしれません。
この雑談を苦手にしている人も多いようです。
私たちはふだんの生活の中で、
要件さえ伝えれば困ることはありません。
とはいえ、近所の人たちと顔を合わせると、
挨拶だけではなく一言二言付け加えることは
ありませんか。
特に意味があることを話しているわけでは
ありませんが、それはそれでその場が温まったりします。
雑談によって相手との距離が縮まったり、
親しみが生まれたりします。
相手は雑談をしながら付き合いやすい人なのか、
信頼しても良い人なのか、判断しています。
職場でも、ご近所さんとのお付き合いでも
何気ない雑談に結論は必要ありません。
中身のない会話で大丈夫です。
コミュニケーションをとるための潤滑油の
ようなものなんですから。
≪「雑談は苦手!」と
考えずにすぐにやってみましょう≫
会議のように結論を出す必要がないのですから、
難しく考えることもありません。
日々の挨拶から、その時の天候、服装など
なんでも話題にできます。
信頼関係をつくるための準備運動のような
ものです。
雰囲気が和らげば会話も弾みますよ!