人間力ってなんでしょう?
大相撲3月場所は、昨日、新横綱稀勢の里の優勝で幕を閉じました。
怪我を押して出場した横綱の優勝に、会場で観戦した人だけにとどまらず
テレビ観戦の人までもが驚きと感動に時を忘れた瞬間でした。
私は、
相撲の世界に限らず、さまざまな分野で生きている人が、
資質、性格、価値観、考え方、行動、経験などで積み上げたものを
“人間性”と理解しています。
怪我を悪化させるかもしれないリスクをとり、優勝を手にした稀勢の里は
“高い人間性”を持っている人物だと断言しても良いでしょう。
ところで、
多くの企業経営者は、ビジネスを成長させるために社員には
「人間力」を身に付けてもらいたいと考えています。
仕事ができる優れたリーダー達は、
共通して“高い人間性からなる能力”をもっているからです。
この能力を「人間力」と考えても良いでしょう。
高い人間力を持つ人って具体的にはどんな人のことを言うのでしょう。
信頼できる人
人徳がある人
人の話をしっかり聞ける人
誠実な人
責任感が強く他人に責任を押し付けない人
器の大きい人
リーダーシップがある人
人に優しく自分にもやさしくできる人
頼りがいあってついて行きたいと思う人
人間性が豊かで温和な人
高い志や理想をもっている人
などなど、このような特長を持っている人のことです。
その人が積み重ねてきた人生、生き方が滲み出ています。
その方の独特の魅力、信頼感が人を惹きつけてやまないもの、
それが「人間力」です。
信頼されて人望がある人には、“徳”というものがあります。人徳です。
人徳のある人は、全ての物事を客観的に見ていることができています。
物事を自分の好き嫌いで判断せず、正しい判断ができるように行動しています。
常に正しい判断ができる人は、周りの人からの信頼は絶大です。
主観的な方は自分の考えだけで判断してしまいがちです。
人の言うことは良く聞いて冷静な判断ができるよう心掛けることです。
いつも笑顔で明るくふるまう人って、常に周りに多くの人がいませんか。
その人がいるだけで場が明るくなる、
その人と会っていると楽しい時間が過ごせる、
人を惹きつける魅力があるのでしょうね。
人間性の高い人は、いつも物事の捉え方が前向きです。
どんな些細なことでも前向きに真面目に捉えます。
後ろ向きの人と話していても楽しくなりません。
後ろむ向きの人は、人徳を失ってしまいますよ。
人徳のある人は、ダメなものはダメとはっきり伝えます。
相手の事を真剣に考えるなら、どんなに言いにくい事でも伝える勇気を
持っています。
なんでも人の言うことを受け入れるわけではありません。
人は、譲れることとそうでないこともあります。
それを明確に伝えるべきです。
“自分にもやさしくできる”ということはそういうことです。
日頃の心掛け次第で人間性を高めることはできます。
徳のある人は、人には言えない苦労と努力はしているはずです。
人間性の高い人は、苦労は人には見せないし、
苦労をそれほど苦労と思わずに前向きに取り組んでいます。
周りから大切にされ、精神的に豊かな生活を過ごすことが
できるようになります。