2025年1月、アメリカではドナルド・トランプ氏が第47代大統領として2期目をスタートさせています。
2017年第45代大統領として就任後、彼が口にした暴言と巻き起こした混乱はその都度ニュースとなり私たちをびっくりさせることばかりでした。
「便所のような国」だとか、「小さなロケットマン」などと他を侮辱する発言はひどいものでした。
周囲の反応に気づかないのか、気づかないふりをしているのか、2期目もその様子は相変わらずのようです。
アメリカ第一主義を掲げ、予測不可能な言動の繰り返しが続きそうですね。
2期目も1期目同様、世界が振り回されていると言ってもいいでしょう。
凶弾に倒れた安倍元首相は、上手にお付き合いされていたようですが。
ところで、トランプ大統領ほどではないにしても、似たような性格の持ち主があなたの周囲にいませんか?
トランプ大統領的性格の持ち主とはどんな人?
社会に出ると様々なタイプの人物と出会うことになります。
時には思わず引いてしまう個性的な人物と会うこともあります。
そんな中で、トランプ大統領のような個性を持つ人物もいることでしょう。
・いつも上から目線の態度で攻撃的
・他人の気持ちを傷つけても気づかない
・注目の的でいたい
・他人の反応に気づかない
そんな人です。
社会には様々な個性の持ち主がいます
私が会社勤めをしていた頃、自信たっぷりで異様なほど自分の方が上だと誇示している上司がいました。
入社直後から、「お前は気に食わないオーラ」を出していたとてもエライ方。
部署は違いましたが、技術者として実力を発揮していた先輩社員。
それぞれに実績は申し分のない人物でしたから、若くして役員にも就きました。
私は営業職としての付き合いでしたが、人となりの一部を理解できるまでにはかなりの時間を要しました。
トランプ大統領的性格の人とはコミュニケーションのとり方が難しいですね。
成功体験を重ねてきた人は自信満々
1期目のトランプ大統領は政治家としての経験はありませんでした。
ビジネス(不動産業)で大成功した人物です。
私がお付き合いしている得意先にも、強烈な個性の持ち主がけっこういます。
いやでも、仕事を通してお付き合いしていかなければなりません。
特に、一代で会社を築き上げた凄腕の経営者の中には、近づきがたいオーラを放っている人が少なからずいます。
よく観察していると、自身の成功体験が大きく、強い権力を握り続けている人ほど、トランプ的性格になりがちのようです。
あなたは経験ありませんか?
トランプ的性格の人からの無理な納期や強引な単価引き下げを要求されたことはありませんか。
理詰めで説明しようと試みても、全く動じない態度で応じられてしまいます。
今まで、得意先や仕入先、部下に対しても押しの一手で事業を拡げてきたのですから、本人にすればいつものことです。
常識的な説得では、逆に火に油を注ぐような結果になってしまいかねません。
傍でこんな交渉事を観察する分には面白いでしょうが、向き合っている当事者は冷や汗ものです。
かたくなな態度で終始してしまうと、トランプ流に「二度と、お前とは付き合わない!」と出入り禁止になるかもしれません。
このような性格の人とは、普段からのコミュニケーションのとり方に工夫が必要です。
個性が強い人とでもコミュニケーションは取れるようになる!
強烈な個性の持ち主と直ぐに親しくなれることは稀でしょう。
たとえそれが上司でも、急には親しくコミュニケーションを取るのは難しいものです。
本人からの要求はどんな意図で出されているのか、一度冷静に考えてみることが肝です。
日頃の要求から基本的な考えを知り、想いを共有してはどうでしょう。
好き嫌いだけで接するのではなく、本人の意図を見極め、自分なりの手段を加えて対応することです。
私には、個性の強い製品開発担当役員とのやり取りから得ることができた、忘れられない体験があります。
ある新製品が市場での認知度が上がらず、矛先を営業部門に向けて不満を口にしていました。
内心、「需要が無ければどんなに良い製品でも売れないのに!」と思いながら聞いていました。
営業担当者としてとった手段は、思い切って価格を下げて未だ取引のない顧客に持ち込みました。
それが功を奏して、新製品販売につながり認知度が徐々に上がっていったのです。
新たな需要を掘り起こすことができました。
仮に結果が失敗だったとしても又チャレンジすればいいではないか、と考えての行動でした。
コミュニケーションに気を配り、本人の意図を知ることができれば厳しい要求にも対応できるのです。
強い口調の言葉尻だけにこだわっていては何も始まりません。
チャンスはこんな所に潜んでいるのかも知れませんね。